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本書は、発達障がい児を援助する立場にある、保護者、学校・幼稚園の教諭、施設職員にABA（Applied Behavior Analysis：応用行動分析）を学んでいただくためにつくられています。
発達障がいをもつことそのものは悪いことではないのですが、その特性ゆえに、周囲の人とうまくいかなくて困ってしまうことがたくさんあります。
子どもの側から見たら、「どうしてぼくばかり怒られるんだろう？」、おとなの側から見たら、「私はこの子のことを怒ってばかりいる」、ということになりがちです。
「むやみに叱らずに、よいところをほめて育てて」、と言われても、なかなかうまくいきません。そうこうしているうちに、おとなも子どももイライラ、ピリピリ、悪循環の罠にはまってしまうと、抜け出すことは容易ではありません。
そんなときによく言われることは、「おとなが変われば子どもが変わる」。
このABAワークブックに従って宿題を実行していくと、まずおとなが変わり、次に子どもが変わることを体験できるはずです。