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ドーバー海峡トンネルを掘れ
《二十世紀最後のビッグプロジェクトに挑んだ日本人たち》
著 仲 俊二郎
価格 2,420 円(本体2,200円・税220円)
A5判 336頁 ソフトカバー
ISBN9784866936925 2022年10月26日発行
1980年代、日本はジャパンアズナンバーワンと称賛され、経済力・技術力の絶頂期にあった。本書はその頃の熱きビジネスマンたちの物語である。
ドーバー海峡トンネル工事は二十世紀最後のビッグプロジェクトと呼ばれた。世界のトンネル掘削機メーカーは我こそはと入札に参加し、激しい受注競争が繰り広げられ、川崎重工が受注者となって工事を完成させた。
川崎重工のドーバートンネル工事はNHKテレビのプロジェクトXで二度放映された。その内容はどちらも如何に技術的な困難に立ち向かい、工事を完成させたか。その奮闘する姿を感動的に描いている。
しかし受注活動についての言及はない。本書の筆者は営業のプロジェクトマネジャーとして、受注活動に参画すると共に工事遂行の責も負った。その両方を包括した物語を事実に基づくフィクションとして著わしたのが本書である。
猛烈サラリーマンと呼ばれた当時から三十数年の歳月が流れた。働き方も変わり、ワーク・ライフ・バランスをとるようになっている。誰もが働き過ぎず、等しく休みをとる。果たしてこんなことで日本は大丈夫なのだろうか。世界を舞台にした企業間競争はますます苛烈さを増している。こんな時だからこそ本書を通じ、当時のビジネスマン魂のビビッドな息吹に触れてみる価値があるのではないだろうか。
ドーバー海峡トンネル工事は二十世紀最後のビッグプロジェクトと呼ばれた。世界のトンネル掘削機メーカーは我こそはと入札に参加し、激しい受注競争が繰り広げられ、川崎重工が受注者となって工事を完成させた。
川崎重工のドーバートンネル工事はNHKテレビのプロジェクトXで二度放映された。その内容はどちらも如何に技術的な困難に立ち向かい、工事を完成させたか。その奮闘する姿を感動的に描いている。
しかし受注活動についての言及はない。本書の筆者は営業のプロジェクトマネジャーとして、受注活動に参画すると共に工事遂行の責も負った。その両方を包括した物語を事実に基づくフィクションとして著わしたのが本書である。
猛烈サラリーマンと呼ばれた当時から三十数年の歳月が流れた。働き方も変わり、ワーク・ライフ・バランスをとるようになっている。誰もが働き過ぎず、等しく休みをとる。果たしてこんなことで日本は大丈夫なのだろうか。世界を舞台にした企業間競争はますます苛烈さを増している。こんな時だからこそ本書を通じ、当時のビジネスマン魂のビビッドな息吹に触れてみる価値があるのではないだろうか。