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釈摩訶衍論の研究 上・中・下巻セット 絶版
著 中村本然
価格 25,300 円(本体23,000円・税2,300円)
A5判 1330頁 無線綴じ
ISBN9784866938134 2023年09月15日発行
『釈摩訶衍論』は、真言宗の開祖弘法大師空海が真言教学の特徴である即身成仏思想や十住心論思想を構築する際に非常に重要視した論といわれています。また真言教学史の中世に生起する能作性如意宝珠をはじめとする如意宝珠信仰、『御遺告』信仰、高野山浄土信仰、立義分読誦信仰の思想的典拠になっているのも『釈摩訶衍論』の教説とされます。さらには密教の宗教儀礼を象徴する国家安穏の法会である後七日御修法はいうまでもなく、弘法大師法などにもその影響が色濃く看取され、真言密教の教相・事相にとって肝要な論ということができます。
本研究には『釈摩訶衍論』が描く構想をはじめ、本論である『大乗起信論』との関係やその特異性について、様々な視点から考証を試みた拙考をまとめております。
併せて、久しく途絶えていた『釈摩訶衍論』の講伝を、近年、機会を得て開筵しましたので、その務めも果たしたいと考えております。
令和5年に、真言宗の開祖である弘法大師空海のご生誕1250年を迎えました。些かなりとも報恩の想いを捧げることができれば、と願っています。
本研究には『釈摩訶衍論』が描く構想をはじめ、本論である『大乗起信論』との関係やその特異性について、様々な視点から考証を試みた拙考をまとめております。
併せて、久しく途絶えていた『釈摩訶衍論』の講伝を、近年、機会を得て開筵しましたので、その務めも果たしたいと考えております。
令和5年に、真言宗の開祖である弘法大師空海のご生誕1250年を迎えました。些かなりとも報恩の想いを捧げることができれば、と願っています。