書店・ネット書店で流通している書籍には、あるものが必ずついています。
お手持ちの本の表4(裏表紙)を見てみましょう。
下のような英数字の羅列とバーコードがついているはずです。
この左側2段の英数字が日本図書コードと呼ばれるもの、右側はそれをバーコード(JANコード)化したもので、
合わせて書籍JANコードと呼ばれています。
これはどのような意味で、何のためについているのでしょうか?。
日本図書コード
日本図書コードは、「日本図書コード管理センター」という機関が、世界と同様の基準で日本の書籍を管理するために発行しているものです。
それにバーコード付加して流通管理をしやすくしたものが書籍JANコードといえ、日本の書店で流通するほとんどの本にはこれがついています。
左側の日本図書コードは、3つの要素に分かれています。
3つそれぞれに意味があり、これをみればどのような書籍なのかを知ることができます。
日本図書コードを構成する要素
①ISBNコード
ISBNコードは、書籍を特定するための世界共通の番号です。
書籍タイトルごとに付与され、同じ番号になる本はありません。
ハイフンで別れた5つの部分のそれぞれに異なる意味があります。
こちらの記事(「ISBNコード」とは?)で詳しく解説しているので気になる方は参照してみてください。
③Cコード(図書分類コード)
これがどのような書籍なのかを示す4桁のコードです。
図書館や書店での陳列の参考などとして使われています。
1桁目は「販売対象」(一般、専門、児童など)
2桁目は「形態」(単行本、文庫、新書など)
3、4桁目は「内容」(自然科学、産業、歴史・地理、文学など)を示します。
上記書籍の例(C0036)では、
販売対象:0=一般
形態:0=単行本
内容:36=社会科学
となります。
Cコードにどんな分類があるか、詳しく知りたい方は下記を参照してください。
日本図書コード管理センター
日本図書コード
②定価
ここでは税抜きの定価を表示しています。
書籍はほかの一般的な商品と異なり定価が変更されることがありませんので、このように直接パッケージに定価が印刷されます。
参考記事(書籍の定価はどうやって決まる?)
このように、書籍JANコード(日本図書コード)は日本で流通する書籍には欠かせないものとなっています。お手持ちの本にも必ずついていますので、気になった方は確認してみてください。