電話でのお問い合わせ先 名古屋本社:052-915-5211 東京営業所:03-6657-0970

出版のいろは

電子書籍の特徴と種類

HOME > 出版のいろは > 電子書籍の特徴と種類

電子書籍とは、紙に印刷された本の内容をデジタルデータ化し、スマートフォン、タブレット、専用の電子ペーパー端末などで読めるようにしたものです。
紙と異なり在庫や物流コストが発生しないため、個人でも世界同時発売が可能になるなど出版のハードルを大きく下げました。
電子書籍の需要は年々拡大しており、2028年度には8000億円規模になると予測されています(インプレス総合研究所調べ)。

目次

電子書籍の特徴

電子書籍は紙の本と比べてどのような特徴があるのでしょうか?以下に並べてみました。
●場所を取らない・持ち運びやすい
端末1台に何百冊も収まるため書棚や荷物を圧迫せず、通勤や旅行でも気軽に読書ができます。
●全文検索・しおり機能が使える(リフロー型*後述)
キーワード検索ですぐ目的の箇所へジャンプできるので、実用書や学習書との相性が抜群です。
●紙版より価格が安いことが多い
印刷・物流コストがかからないため、紙の本より低価格であることが多いです。
●在庫切れの心配がない
電子データなので、在庫切れで入手できないということは起こりません。

●配信サービスの制約
購入したストアがサービス終了すると閲覧や再ダウンロードできなくなる可能性があります。また貸し借りや中古販売にも制限があります。
●紙の「モノとしての魅力」が得にくい
装丁や質感、ページをめくる感覚は紙書籍特有で、コレクション性を重視する読者には物足りない場合があります。

リフロー型とFIX型

電子化と一口に言っても、そのデータには「リフロー型」と「フィックス型」の二方式があります。
リフロー型は、文字主体の作品をスマートフォンでも読みやすくするための仕組みです。読者側で文字サイズや行間、背景色まで自由に変えられるため、長編小説や実用書では疲労感を軽減できます。一方で、章タイトルの階層や画像回り込みなどをHTML/CSSで細かく指定する必要があり、紙面デザインを意識しないとレイアウトが崩れがちです。完成度を高めるには校正用デバイスを複数用意し、実機チェックを重ねる工程が欠かせません。

フィックス型はPDFの延長線上にある方式で、紙の仕上がりをそのまま画面に載せます。図版や写真をページのどこに置くかが作品価値に直結する絵本・アートブック・雑誌には最適です。ただし画面幅が変わってもページは拡大縮小されるだけなので、スマホでは文字が小さくなりやすい点に注意しましょう。

コストと読者層を天秤に掛けると、初版部数が見込めず改訂も多いテキスト中心の書籍はリフロー型、ビジュアル重視でページ数が限られる作品はフィックス型がおすすめです。
ですが、リフロー型は制作コストがかかるため、テキスト中心でも安価なフィックス型で出版する選択もありうるでしょう。

紙と電子の両方で出版

紙版と電子版の双方を出版する、という方法も可能です。電子版には先に挙げたメリット・デメリットがあるので、読者がどちらかを選ぶことができ、書店と電子書店の2つのチャネルで展開ができるので、販売の機会が増えます。
また、制作コストの小さい電子書籍を先に出版しておいて市場調査し、売れ行きが良いことを確認したのちに紙の書籍での販売する、といったことも可能です。
その際は電子版で見つかった修正などを紙版の印刷に反映することで品質向上を図れるのもメリットです。

まとめ

●電子書籍市場はまだまだ拡大傾向

●文字物に最適なリフロー型、ビジュアル物に最適なFIX型

●電子と紙の同時出版も可能

三恵社でも、電子書籍制作・出版は可能ですので、興味があれば下記からお問い合わせください。

本を探す

今月の新刊

みんなのちきゅう

著 絵・文:かめろう

詳しくはこちら

お見積り・お問い合わせ

低価格×安心

  • 資料請求・お問い合わせ
  • お見積もり依頼

ページ先頭へ