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「印税」とは? 仕組みや由来、印税を得る方法などを解説

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目 次

「印税」はどういうもの?

皆さんは、「印税」についてご存知でしょうか。出版や音楽業界に興味がある方なら、聞いたことがあるかもしれません。
「税」の字がつくので何かの税金のことだと思われるかもしれませんが、実は違います。印税とは、出版社やレコード会社が著作物(本や曲)を販売したときに、その著作権者(作家やアーティスト)に支払う著作権使用料のことを指すのです。

印税の計算方法

書籍の印税は一般的に次の計算式で決まります。

定価×印税率×部数

なお、これは一般的なものであり、契約によっては計算方法が異なることもあります。

印税率は10%が一般的ですが、条件によって前後する場合もよくありますし、
部数についても、発行(印刷)した部数で計算する(発行印税)のか、実際に書店で売れた部数で計算する(実売印税)なのかはケースバイケースです。

出版業界では、作家と出版社が出版契約を結ぶ際には、この印税率や部数計算方法も交渉点の一つです。

なぜ「印税」と呼ばれるのか?

ところで、なぜ著作権使用料が「印税」と呼ばれているのでしょうか?
これは、明治時代に、日本で西洋の出版方式が取り入れられた際に採用された方式が、本の販売数を計算する方法が税金の計算方法に似ていたために、「印税」と呼ばれるようになったのです。

具体的には、本を発行する際に、著者が各ページの隅に「印」をつけて販売数を管理していました。その印の数に基づいて著作権使用料を計算し、著者に支払われていました。これの方式が当時の税制の一つとそっくりだったため、「印税」の名が生まれたとされています。

「印税」で収入を得るためには?

印税は、作家として出版社と契約を結び、著書を出版することで得ることができます。

印税生活は作家を目指す方の憧れかもしれません。しかし、純粋に印税だけで生活できるような著者は、ベストセラーを出したり、コンスタントに人気作品を発表し続けられるごくごく一握りの人だけです。

それでも、印税というものに特別な響きを感じ、印税収入を得てみたいという方もおられるかもしれません。

市場で売れることが必須となる商業出版で本を出すことはなかなかハードルが高いですが、自費出版や少発行出版でも契約によって(少額の可能性が高いですが)印税を得ることは可能です。

なので、収支などは度外視で一度、出版にチャレンジして印税を得てみたい、という方には自費出版や低コストの少発行出版をお勧めいたします。

まとめ

●「印税」は書籍や音楽の「著作権使用料」のこと
●昔の著作権使用料の確認方法が、徴税方式と似ていたため「印」と呼ばれるように
●印税は商業出版だけでなく自費出版でも得られる(契約による)

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